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「叔母さんと話すコツを教えてほしいって。」 「コツ?」 「仕事の話したいけど、すっかりペース奪われて、雑談で終わっちゃうんだって。」 「朝賀くん、営業トークのコツなんて自分で開拓したまえ。ところで、朝賀くん。目的は他にあるんじゃないのかい?」 「誰と話してるの?」 「朝賀くんに問いかけてる。届かないけど。」 鈴音さんが笑いだす。 「朝賀くん、23歳だよ。」 「だから?」 「佐々木さんが心配するようなことはないよ。」 耳を真っ赤にして照れていた朝賀くんを思い出す。 可愛いな、23歳。 朝賀くんを見る、優しい鈴音さんの笑顔も思い出す。 可愛いな、鈴音さん。
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