プロローグ

1/1
30人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ

プロローグ

 僕は常に恐れていた。  親友と、父を。  この二人は将棋が強かった。  僕よりも強かった。  僕は何よりも将棋が好きだったけれど  将棋は僕を好きではなかったんだろう。  だけど僕はうつむきたくない。  将棋を、親友を、父を嫌いになりたくない。  明るくありたいんだ。
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!