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1lesson助けてくれたのはあの人
「ちょ…辞めて!離してよ…」
学校が休みの土曜日、わたしは幼なじみと待ち合わせてる場所に向かってる途中、柄の悪い不良たちに絡まれてしまっていた。
わたしが何した訳でもないと言うのに、不良の男の子たちは突然と絡んできた。
こんなときに1人で居たのが運が悪すぎて、わたしは泣ける。
「大人しく着いてくれば離してやるよっ!」
「あなた達みたいな柄の悪い人たちに着いて行く訳ないでしょ?!」
掴まれてる腕を振り払おうにも女のわたしの力じゃ敵わない。
「無駄無駄。さ、行くよ」
「ヤダってば!離して!」
「いい加減にしたらどうだ。嫌がってる子を無理やり連れてくな」
わたしが連れていかれようとされてるとき、誰かが男の子たちの腕を掴んで離してくれた。
その聞き覚えのある声にわたしはその人の顔を見ると、ハッとする。
「アァン?おまえ、誰だよ…」
「俺か?この子のカレシだよ」
いやいや、待って……。
カレシな訳ないじゃない。先生、何を言ってんのよ。
わたしを窮地から助けてくれたのは、担任の神原玲司先生だった。
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