医療崩壊…あとがき

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医療崩壊…あとがき

最初に書こうとしたのは「自粛警察」でした。自粛しない人を個人的に取り締まる側。自分なりの正義があっての行為。正義は我にありと信じるからこそ攻撃的になる。 行き過ぎは勿論褒められませんが、そちら側にもそれなりの理由があるはずで、それを書こうと。そして起こした行動がどう波及し、今後にどう影響するか。 タイトルの「医療崩壊」に至る理由は政府行政の対応、医療機関のキャパシティーなどいろいろあるはずですが、医療従事者を忌避するような一般の意識も一端になると思います。ひとりひとりが大きな問題に繋がっている。 非常時には本性が露呈する、とよく言われますが、露呈したことは平時に戻っても社会の端々に、人々の心の隅に残るでしょう。今の行動はコロナ禍を終えた未来まで考えての行動か。 ラストの糾弾は耳が痛いかもしれませんが、差別された側の痛みはそれ以上のはずです。避けるわけにはいきませんでした。主人公が帰宅したあとの抱擁は救いのために追加したものです。    *** 【医療崩壊】を収録した電子書籍は7月3日に発売しました。HPから購入できます。作者の自己紹介、または「あらすじ」の下部からお進み下さい。
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