あいつが怪しい

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「彼氏じゃないかも。」 「なんだよ、それ。遊ばれているのかよ。」 うるせえ!こっちは、葵と結婚してんだ! おまえ、いつまで葵の前にいるんだよ! 「うおっ!松本先生が、俺を睨んでいる。」 俺の視線に気づいた木村は、葵から離れていく。 自分のクラスに戻るんだろう。 俺は、生徒にすまないと言って、木村を追いかける。 「木村。」 「はい。」 よく見ると、イケメンの部類だな、木村は。 だから、余計に気になる。 「おまえ、工藤と付き合っているか。」 「はあ?」 木村は、有り得ないという顔をしている。 「なに、先生。工藤狙ってるの?」 ヤバイ!葵の周辺を見ているのが、バレる。 「何言って……」 「はいはい。クールだからいいよね、工藤は。」
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