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あなたは知ってる?
不思議な…センモウの世界を。
7月4日㈰ 夜中の1:27
暗闇に突然、
「ピーターとオオカミ」の音楽が鳴る。
枕元に置いた
私の携帯の電話コール。
入院中の母だと思うから
飛び起きてすぐ出る。
「もしもし?」
出たとたん
「…かみさま?」
と、
少ししわがれた
不安そうな母の声が
ハッキリとそういった。
え?と思っていると
そのまま声は続く。
「ここ、どこ?」
「ふじ乃よ!
どうしたの?」
「あああ、ふじ乃ちゃん
私、今、ゴミ捨て場に
置き去りにされてるの」
呪文を唱える魔女のような
低い声を忍ばせて
母はそう言った。
続いて話す母の話の内容は異様だった。
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