黄泉の防人

死に招かれた者

翌日。

一人俺は出張の準備を部屋で終え、スマホであるニュースを見ていた。

『タクシーが事故に巻き込まれる。運転手が死亡。夕日新聞社社員を含む7名が怪我。』
俺の見ている記事。この地区のものだ。そして状況からして昨日の事で間違いない。

「もしかして…黄泉の防人。…タクシーの運転手は何かあったのだろうか？」

何故タクシーの運転手が亡くなったのかも気になったが、何より黄泉の防人が現れたことが何というか興奮した。

「…あの時…彼が俺を止めてくれたから…今があるんだよな。」
「左様ですか。」　　
「！？」
突如として彼が目の前に。

「えっ！？…どうして？」　
「…ようこそ、黄泉へ。」
「！？」
俺は訳が分からなかった。