聞こえてきた恋話

1/6
前へ
/8ページ
次へ

聞こえてきた恋話

「もしもし? これでいいのかな? 聞こえてますかぁ? いいのかな? えっと。×××にある公衆電話からかけてます。 今から、私の恋話をするんで、聞いてください。 先週、二つ上の学年に転校生がきたの。 知らないとこからの転校生で、おきれいな余所者だってすぐに学校のみんなの中で有名になった。 その人をわざわざ見に行く人もいたらしいけど、私は興味なかった。 だって余所者でしょ? 変な病気持ってるかもしれない。それに、田舎者って思われるかもしれないのがすごくイヤだった。 だから、私は友だちが行こうって言っても無視した。 先週の話ね」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加