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「もしもし、聞こえますか?
えっと、転校生の余所者先輩が先日来たって話、です。
えー、その先輩、すごくかっこよくて頭もよくて、優しい。って噂です。
私含めて地元の出身の子たちは余所者が苦手。だから興味もなかったし、そのままその人は勝手に卒業していくだろって思ってたの。
どんなに人気者でも、私にはただの余所者。早く出ていけばいいのにとか思ってた。
でもね、昨日のことだよ? 私、学校の帰りに変質者に遭ったの。急に後ろから近づいてきて、抱きついてきた。ああ、思い出すだけで恐いよ。
恐くて動けなくなっちゃってね、助けも呼べなくてガクガク震えるだけ。
その間にも、そいつ、私のセーラー服のリボンをほどいたりスカートの中に手を入れたりしようとするの。
ほんと、気持ち悪くて最悪」
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