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「もしもし。先輩が、今日学校を卒業しました。
無事に内定ももらって春から社会人。ここ、×××で働くそうだよ。
なんでって聞いたらね。私と一緒にいたいからだって。
私のためにこの場所で生きていくって決めたんだって。
彼がくれた学ランの第二ボタン。今、私の手の中にあるんだ。それを渡しながらね、彼、こう言ったの。
君が卒業するまで待つけん、それから僕のとこにきんしゃい。自分のとこにお嫁に来てくれ、だって。
だから、私、学校を卒業したら、彼と、結婚、します。
まだ、できないけど。彼、待っててくれるって。その時までに、指輪はちゃんと用意するから、今はこのボタンで許してねって。
私、すごく今幸せだよ。彼がこの街に来てくれて、本当に良かったと思ってる」
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