しげしの旅 c. LA路線バスにて 

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 < 補足2 > LAバス、もう一つのエピソード  LAの全路線バスには、車椅子の人が一人で乗れる装備がついてるとの事。  ぼくの地元、広島にも 「 バリアフリー・ノンステップバス 」はある。  が、ぼくは、車椅子の人が、そのバスに乗るのを、一度も見たことがない。    が、ロサンゼルスにいた一週間、3度も、車椅子の人が路線バスに乗車。  3人とも、介助の人はおらず、バスに乗るのに単独行動なのにも驚いた。  車椅子の人が入り口で待ってると、運転手が、所定のボタンを押す。  すると、電動で、入口の頑丈そうなリフトが、外側地面まで降りて来る。  で、車椅子でその上に乗ると、そのまま持ち上げられ、バスの中へ。  バス内では、入り口付近の乗客が、車椅子をすばやく専用場所に固定。  固定した乗客は、初体験ではないようで、いかにも手慣れた感じだった。  車椅子の人、固定した乗客、笑顔で、「 Hi !」 とあいさつしたのみ。  すべてが、実にすばやく行われ、他の乗客も、いつもの事といった感じ。  みんな、マジ、カッコイイ!    行く前は、暴動報道のため、ロサンゼルスに、良いイメージは全くなし。  ディズニーランドやユニバーサルスタジオにも、行くのはやめよう。  なるべく早く、ラスベガスに移動してしまおう、などと思っていたほど。    が、初日から、例によって、バス停やホテルの場所をききまくる事態に。  その際、予想外に、やたら親切な人が多くて、好感度が大幅アップ。  東洋人顔で、酷い英語発音のぼくに、差別的態度で接する人には会わず。  逆に、道とか聞く際、黒人や東洋系を避けてる差別的自分に気づいた。  あの偏った報道映像を何度も見せられたせいもあるが、恥ずかしい限り。   とにかく、行く前よりも、ロサンゼルスが(アメリカが)、好きになった。 ( 「しげしの旅 3.LA路線バスにて」<補足>終わり)    <作者より>  「スター」をくださるみなさん、ありがとうございます。  とても励みになっており、これからもよろしくお願いします。  「作者 しげし」の他の作品も読んでもらえれば、幸いです。   https://estar.jp/users/466169625/novels  
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