しげしの旅 c. LA路線バスにて 

4/7
前へ
/7ページ
次へ
 4. とうとう、男が  男の一人が立ち上がり、開いたドアのところへ。  「 ガッデム !」  とかなんとか吠えながら、コーラを、外のゴミ箱に、投げ捨てた。  「 捨てろ、おまえ自身も !」  運転手が、マイクで叫んだ。  オイオイ、いくらなんでも、それは、言い過ぎだろ。  男たちが、逆切れしたらどうするんだよ !?   突然、男たちが、銃を取り出し、乱射。  自由の国ならぬ「銃の国」アメリカ 、あり得ない事ではない。  つい、1か月前、ロサンゼルス暴動でも、真昼の集団銃撃戦が。  なぜか、韓国人(韓国系アメリカ人?)集団も標的にされていた。  黒人男たちが、白人運転手の次に、韓国人と似た顔のぼくを標的に。  そんな事にでもなったら、シャレにならない。    (「5.大統領候補誕生」に続く )  
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加