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『だからさ。おやすみ!』
声の主を探してキョロキョロ
目を泳がせている私の真後ろで
また、同じ男の声が聞こえて
慌てて振り返ると…
そこには、全身が透けて見える
イケメンが目を細めて笑っていた。
「ふ、ふぇっ!? だ、誰っ?」
『お・や・す・み・♡』
ど、どうしてこのイケメンは透けてんの?
そして何故?
『おやすみ』を連呼してんの?
今起きていることを理解出来ない(したくない)
私は、現実逃避することにして
「おやすみなさい!」
と、一言返して
横になって目を閉じて
そのまま眠ってしまった。
これが、全身が透けて見える
摩訶不思議なイケメンとの出会いだった。
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