モヒカンじゃないよ!

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「あんたら!ええ加減にしぃや!私帰るで!」 そこからは朝までたすくと2人真面目に働いた。へっぴり腰なのたすくに腹抱えながら。 「ずっと気になっててんけど、また喧嘩負けたん?」 「負けてへんちゅーねん!何回言わすねんこれ!」 「初めて聞いたがな!」 「もうええっちゅーねん!俺が喧嘩負けた事あんのけ?おぉん?」 「負けた事しかないやんけ?」 「ほぉ〜ちんこ君、表出るか?」 「やったろか?」 へっぴり腰でファイティングポーズ! 「ギィーーーやっはっはっはっはヒィヒィヒィヒィ参った参った!お前ズルいわ!」 「やったんぞ!シュシュ!おっ?シュシュ!」 「ヒィー〜ーホンマやめろ!死ぬからw」 「ほんでもマジでお前そのうち大怪我するぞ?」 「せぇへんよ、俺北斗神拳伝承者やし」 「頑張れよ長男坊」 「お前も長男やろ!ちんこ君」 そこからまた黙々と品出しをし、交代のおばちゃんメンバー達がやってきた、 「いや、がじゅ君、いや、今日は一段と男前なってま〜」 「でしょ?旦那さんと内緒でどっかいきます〜?」 「いや〜ウチがもう10歳若かったらな〜いや〜」 (なんで身体をクネクネしてるんやおばん) 「たすく〜いのかぃ〜」 「いのか〜」 礼! 立ち漕ぎスタイルで帰るたすくを見ながら腹を抱えて、スーパーカブに跨りタバコに火をつける (はぁ笑ったな〜たすくアホやで) タバコを吸いながらたすくを思い出し笑うがじゅまる。 バコン! バタン ガシャん ぶべぇ。 「おーい!がじゅまる君!おーい!!」 遠くで聞こえる 脂ぎったおっさん。 オーナーやんけ。 「ぉっからさまれふ」 「おぉ大丈夫か!いきなり殴られてたぞ!」 「らぃりょうぶれふ」 後から分かったのですが、後ろ右側から石かブロックみたいなので殴られ、そのまま倒れ、倒れた時に左顔を地面強打。 バックヤードの隅っこにダンボールを敷かれて、その上に寝てる。 「きゃーー!」「人がっ!」 一日中、裏で寝てると普段会わないシフトの人達が俺を見ては悲鳴を挙げて笑う。 「かららがいらい」 全身にチカラが入らない、でもタバコ。 「おーらーかえります」 「もう大丈夫なの?」 「はい、らいりょうふでふ」 「全然大丈夫じゃないよね?病院と警察いく?」 「いえ、すいまへん、とりらもけっこうれふ、ごへいわふはへまひた」ペコリ 目がしっかり開いてないのか視界がせまい。 スーパーカブを押しながら。帰宅。 「ワーン ワーン ワーン ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ」 「すひれりゃーん」 バタン そのまま意識を手放した。
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