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「先輩〜暇になったんでタバコいいすか?」
「アカンよ!あんた未成年やろ!?」
「はい!でも吸います!」
「見つからんようにな」
諦めたように先輩がレジに立つ。
オカンからパクったタバコを一本取り出し火をつける。
(駅前もだいぶ綺麗になったな)
おっさんのように昔を懐かしみタバコを吸う。
ババババババババ べべべべべべ
(あんまり聞かん音やな誰やろ。)
この頃はバイクの音で誰が運転してるかわかったものです。
!?
「先輩奥へ入ってて下さい!忙しくなったら呼びますんで!俺1人でレジしたいっす!」
「あんたは急になんやの?ほな頼むで」
(あいつらや)
厳密に言うと昼間に俺をしばいた同じ市の奴等だった。
何故わかるかと言うと、1人物凄く有名な女がいて、体も大きく喧嘩が物凄く強く、兄貴達がエリートなので誰も逆らえない。
(うわぁ来よったわ保奈美や。)
店の前に原付が4台並ぶ、4台=4人じゃない。
保奈美を筆頭に6人いた、うち2名は怯えきっている。
(うわぁあの子等、拉致られてるんやな)
※強引に連れ回される事を拉致ると言っていた。
レジから横目でその様子をずっと観察するがじゅまる。
(うわっうわっうわっむちゃくちゃキスされてるというか顔ねぶられてるやんけ)
そうこの保奈美は可愛い男を見るとキスをしまくり、ひどい時はその場で犯◯らしい。
(うわぁえげつないな)
店の自動ドアがあき、2人入ってきた。
「いらっしゃいませー」ペコリ。
「兄りゃんひやぅいの〜」
「ははっそうですかね、ありがとうございます〜」
(おもっくそラリってるぅ〜シンナーくさー歯もあれへんがな!)
笑いを堪えながらも、そこはプロの接客。ペコリ。
ジー ジー ジー
(何みとんねんこいつ早よ買い物せんか。しばくぞ)
「兄りゃんろっらでりらほろあるなぁ〜」
「そうですかね〜?どこにでもいる顔ですよ〜」ニッコリ。
「らろやろりりら?」
「さぁどうでしょうね〜」
「やろリリルル?」
「あぁそうなんですかね〜」
(全く何言うてるかわからん!先輩読んだら通訳してくれるやろか?さっきの外人の時みたく)
「あ、お連れ様が外で呼んでらっしゃいますよ〜ほら」
「おぉほらりるわ〜」
「ありがとうござました〜」ペコリ
(おぉ全員どっか行ったな〜あぶね〜シンナくせぇ〜)
「先輩ー!先輩ー!」
「もぉなんなん!?奥行け言うたり来い言うたり!」おっぱいと頬っぺたをプルプルさせて怒ってる先輩
「いや先輩、タバコタバコ!」
「さっき吸うたんちゃうの!?」
「いやぁ先輩〜そぉいう年頃ですやん」ぐっと近づき笑顔で甘える。
「すぐ戻っておいでや!」
「は〜い!」また店の外へでた。出て俺のタバコポジションにガキが2人。
(さっきの拉致られてた子達か)
「おぃ、もう解放されたんけ?自分等どこの子なん?」
「あ、あはい◯◯です」
「あぁ◯◯か、なんで拉致られたん?」
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