帰りたい

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***** 披露宴が終わり、 (途中でムービー等の演出もあったが、 もちろんイラスト部の私達については一歳触れられることもなく……、) ガヤガヤと出ていく列席者達に続いて、 私と穂乃花も、順子と新郎が待つ出入り口へ向かった。 「あ! 凛子も穂乃花も来てくれてありがとうね!」 私と穂乃花はとりあえず笑顔で返事をする。 「こちらこそ……今日はありがとう……」 「今日は来れて良かったよ〜」 何も知らない順子は喜んでいる様子だった。 「ほんと〜!? よかった〜! またご飯行こうね!!」 「う、うん! またね〜……」 私と穂乃花はそのまま式場のトイレに行き、化粧直しを始めた。 やっと解放された感じがして、大きなため息が出た。 「はぁ〜っ…………」 「なんか全然知らない人と同じ席で 気疲れしたね。高校の知り合い、私と順子と、 前島くんぐらいじゃない?」 「確かに……」 穂乃花は少しニヤッとして言ってきた。 「……ねぇ、凛子、前島くんに声かけなくて良かったの?」
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