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「ようこそ、白塚組へ」
「この度、お時間を頂き、ありがとうございます。白塚組若頭殿」
「楓様もありがとうございます」
凄い。礼節を弁えてるなと思ったけど、この世界で全部教わったんだ。
「いえ」
「それで、こちらが?」
「初めまして、水無月鷹明です。こっちは、妹の梓です。鷹嶺が、ここにいると伺ったんですが…」
半信半疑で、聞く。
「ええ。いらっしゃいますよ。まずは、組長が是非お話したいとのことです。中へ入りましょう」
中に案内されると、客間に通される。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
うわっ、色気が…。
「は、初めまして…水無月です」
「白塚組組長 白塚絢世だ。よろしく。さあ、どうぞ」
「私、外に出てるね」
と楓は部屋を出ようとした。
「え、ちょ、ちょっと、ここにいてよ」
「自分のお兄さんのこと、聞くんでしょ?私居たってしょうがないでしょう。ちゃんと聞いておいで。待ってるから」
「うん」
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