最終話 前へ進む為の再会

3/8
前へ
/116ページ
次へ
「ようこそ、白塚組へ」 「この度、お時間を頂き、ありがとうございます。白塚組若頭殿」 「楓様もありがとうございます」 凄い。礼節を弁えてるなと思ったけど、この世界で全部教わったんだ。 「いえ」 「それで、こちらが?」 「初めまして、水無月鷹明です。こっちは、妹の梓です。鷹嶺が、ここにいると伺ったんですが…」 半信半疑で、聞く。 「ええ。いらっしゃいますよ。まずは、組長が是非お話したいとのことです。中へ入りましょう」 中に案内されると、客間に通される。 「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」 うわっ、色気が…。 「は、初めまして…水無月です」 「白塚組組長 白塚絢世だ。よろしく。さあ、どうぞ」 「私、外に出てるね」 と楓は部屋を出ようとした。 「え、ちょ、ちょっと、ここにいてよ」 「自分のお兄さんのこと、聞くんでしょ?私居たってしょうがないでしょう。ちゃんと聞いておいで。待ってるから」 「うん」
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

174人が本棚に入れています
本棚に追加