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鷹明と梓は、鷹嶺が来た経緯について、絢世から説明を受ける。
家のこと、学校の成績が上がったこと、通っている高校についても話を受けた。
そして、一生白塚組で暮らすことも。
「くっ…」
「兄さん…」
「説明は、以上だ。鷹明さんから、何か聞きたい事があれば言って欲しい」
「弟は、ここで暮らして、幸せですか?」
「少なくとも、幸せだと思いますよ。ウチは、行き場を無くした者を引き取っています。彼もまた、その1人。凶犬の名は健在ですが、ちゃんと高校に通ってますし、まずは高校卒業して欲しいと思ってます」
「俺、鷹嶺の味方をしてあげることが出来なかったんです。力無かったし、兄や親すら逆らう事が出来なかった。本当は、取り戻すつもりでした。鷹嶺を。本人が、ここにいることを望むならもう、止めません。弟のこと、よろしくお願いします」
「もちろんです。顔見たくなったら、いつでもいらしてください。こんな家ですけど」
「はい!その時は、梓も一緒に行きます」
「ええ。では、早速行きますか」
ん?
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