最終話 前へ進む為の再会

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隣の部屋を訪ねた。 「絢世さん…行きますよ?わざわざ…」 隣の部屋には、鷹嶺と珠葵が待機していた。 「あ、そうだった。連れてきたよ。どうぞ」 いよいよ、対面。 「鷹明兄さん…梓…」 「鷹嶺!」 「兄さん…」 目尻が熱くなる。 何も言わず、手を伸ばした。 再会を喜んで、抱き合う。 「良かった…良かった…生きててくれてよかった…」 「梓ぁ…大きくなったな…」 「うん。うん…」 しばらく、兄妹水入らずにしてあげようと廊下へ出た。
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