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第2話 次期組長宣言
ネオンが輝く都内の繁華街。
仕事帰りのサラリーマン。
ゲームセンターで入り浸る少年少女。
路地裏では、不良たちが談笑していた。
「なあ」
その声に振り返ると、驚いて後退りする。
「え、何、こいつら」
狐の仮面を被った、怪しげな2人組。
「何もしねえよ。これ、知ってるか聞きたいだけ」
「何これ?」
紙を見る。内容は、薬物関係に関わるものだ。
「あ、これ。学校のクラスの人たちが、言ってたヤツだ」
「そう。詳しいことは、わかる?」
「いや、そこまでは…」
「ありがとう。金は、無理だけど」
ガサッ
袋を不良たちに渡す。
「腹の足しに食べてくれや。じゃあな」
袋には、お菓子やジュースなどが入っていた。
そう言って、2人組は、去った。
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