175人が本棚に入れています
本棚に追加
極道一家 白塚組。
地域に根ざした組織として、有名だ。
極道という名前だけで、恐れる人も多い。
組長 白塚絢世の娘 珠葵。そして、訳あって一緒に暮らす一匹狼の不良少年 水無月鷹嶺。
2人は、組長専属の情報係【狐】の活動をしている。そして、密かに交際している。
「ただいま戻りました」
「おかえり。ご苦労だったね。さて、どうだった?」
綺麗な顔立ち、和服が良く似合い、色気漂うこの男こそ、珠葵の父親である絢世。
「話は、本当でした。詳しいところまでは、まだ」
「そうか。ありがとう。ひとまず、それはこっちで預かろう。それから、珠葵」
「はい」
「今度、組の会議でお前を紹介したい。いいか?」
組長の厳格な顔が恐ろしいくらい怖い。だけど、それが、かっこいい。
「はい。準備しておきます」
「もう休みなさい。おやすみ」
「おやすみなさい、組長」
最初のコメントを投稿しよう!