第2話 次期組長宣言

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極道一家 白塚組。 地域に根ざした組織として、有名だ。 極道という名前だけで、恐れる人も多い。 組長 白塚絢世の娘 珠葵。そして、訳あって一緒に暮らす一匹狼の不良少年 水無月鷹嶺。 2人は、組長専属の情報係【狐】の活動をしている。そして、密かに交際している。 「ただいま戻りました」 「おかえり。ご苦労だったね。さて、どうだった?」 綺麗な顔立ち、和服が良く似合い、色気漂うこの男こそ、珠葵の父親である絢世。 「話は、本当でした。詳しいところまでは、まだ」 「そうか。ありがとう。ひとまず、それはこっちで預かろう。それから、珠葵」 「はい」 「今度、組の会議でお前を紹介したい。いいか?」 組長の厳格な顔が恐ろしいくらい怖い。だけど、それが、かっこいい。 「はい。準備しておきます」 「もう休みなさい。おやすみ」 「おやすみなさい、組長」
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