第2話 次期組長宣言

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お風呂に入って、自室に戻ると鷹嶺が窓の外を眺めていた。 「鷹嶺」 「おう」 チャリと片耳に付けた、三日月のピアスが光る。 「お風呂出たよ」 「何、緊張してんの?」 「ふぎゅ!別に緊張してなんか…」 ぎゅっ。 お風呂の後の熱と鷹嶺から伝わる熱が混じる。 トクットクッと心臓の音が心地いい。 珠葵の顔をじーっと見つめる。 「あ、あんま見ないでよ」 「珠葵の顔、イケメン過ぎて好きだわ。もっと早く知ればよかった」 3年前、母親を病で亡くした。 絢世に引き取られて、当時クラスメイトだった鷹嶺に眼鏡を取られた。その眼鏡は、伊達眼鏡で顔を隠すためにかけていた。絢世そっくりのイケメン顔で、鷹嶺がそれを見て惚れてしまった。
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