第2話 次期組長宣言

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ある日。 白塚組本邸に来た珠葵たち。 会議では、白塚組の傘下にある組も来る。 なんも、次期組長の話題が出ているらしい。 狐の仮面を被り、別室で待機していた。 「そういや、本邸に来るの初めて?」 「うん。記憶が正しければ初めて。多分、来たことない」 「俺も」 組員らしき人の出入りは、あるみたいだけど。見たことない。 「失礼します。お2人とも、お待たせしました。行きましょう」 「はい」 白塚組本邸の大広間で行われる。 ピリピリと肌を刺すような緊張感。 全員スーツで出席している。 「おはよう、みんな」 組長と組長補佐で絢世の兄 淳弥(じゅんや)そして、元組長 諒蔵(りょうぞう)も出席した。 「会長もだ」 「他の組もいるし、今日の会議は、余程のことだろう。聖羅(せいら)様もいらしてるし」 着物を着て、幼い面影が残る女性が向こう側に座っているのは、白塚聖羅。淳弥の一人娘。
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