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「おはようございます!組長!」
「ふぉっふぉっふぉっ。みんな元気だな。して、今日の議題は何だったかな?」
と諒蔵。
「次期組長についてです。絢世様が組長になったばかりですが、この際、次期組長を決めておけば引き継ぎも楽になるかと…」
そう言うのは、白塚組幹部の1人 近兼公彦。絢世を信頼し、側近に近い存在とも言える。
「その話か。随分早いな」
「はい。もちろん、組長の意にそぐわなければ、議題からは無しにします」
「構わん。丁度、みんなに紹介したいヤツがいるんでな」
「ほう。珍しいな。で、誰よ?」
と兄 淳弥が言う。
「そう、急かすなよ。その前にみんなは、次期組長が誰になって欲しいか意見が聞きたい」
組員たちは、顔を合わせる。
「はい」
手を挙げたのは。
「珀飛会の若頭 夏樹か。どうぞ」
「はい、私も聖羅様がいかがかと。生まれてからこの方、会議にも必ず参加されています。今は、学生ですがいずれはこの組を背負う人間になって欲しいと思います」
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