第2話 次期組長宣言

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そう来たか。 「他は?」 「現状、聖羅様がいいかと。あとは、聖羅様がどう思われているか…」 「私は、いずれはこの組の、長になりたいと考えています。叔父様のような立派な組長に」 と聖羅。 「そうか。近兼、会議中だが少し手合わせしてもらいたい」 「ええっ!?」 「組長と近兼が?いやいや、無理だろ」 ざわつく。 「絢世、血迷ったか?近兼とお前じゃ、無理だろ?」 「俺ではない。うちの可愛い狐を相手にしてもらいたい」 「!」 狐の仮面を被った人は、いつの間にか前に立っていた。 「分かりました」 ドカッ! 足を引っ掛けられ、そのまま背中から落ちる。 「痛っ…」 「近兼さん!大丈夫っすか?」 「ああ、大丈夫だ…?」 自分を蹴落とした狐は、手を差し出した。 公彦は、狐の手を借りて立ち上がった。 「ありがとう。強いな、俺もこんなんじゃまだまだだな」 「ふー、普通に紹介すればよかったんじゃないですか?組長」 と狐が喋る。 「しゃ、喋ったー!」 「そ、そんな驚くことですか?」
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