第2話 次期組長宣言

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「おい、絢世。あれは、誰なんだ?」 「紹介したいヤツがいるって言いましたでしょう。面を取れ、珠葵」 狐の仮面を外すと、組員たちは驚いた表情で珠葵を見る。 「え?組長そっくりだな。まさか」 「初めまして、初原珠葵です。苗字は、母方の苗字を名乗っています。私は、組長 白塚絢世の娘です」 「!!」 「絢世の娘?親父、知ってたか?」 と淳弥。 「結婚しとんのは、知っとったよ。孫までいるとは、なんで言わんかったんだ?絢世」 「その時、抗争真っ只中だったろ?巻き込む訳にいかなかったから隠してた。3年前に引き取ったよ」 「おい。まさか、次期組長にしたいのって…」 「ああ、俺は、珠葵を次期組長にしたいと思っている」 その発言に、全員が驚く。 「珠葵様を次期組長に?嘘だろ」 「聖羅様だって、組長になろうとされるお方だぞ。次期組長を巡っての競われるのか」
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