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「おい、絢世。あれは、誰なんだ?」
「紹介したいヤツがいるって言いましたでしょう。面を取れ、珠葵」
狐の仮面を外すと、組員たちは驚いた表情で珠葵を見る。
「え?組長そっくりだな。まさか」
「初めまして、初原珠葵です。苗字は、母方の苗字を名乗っています。私は、組長 白塚絢世の娘です」
「!!」
「絢世の娘?親父、知ってたか?」
と淳弥。
「結婚しとんのは、知っとったよ。孫までいるとは、なんで言わんかったんだ?絢世」
「その時、抗争真っ只中だったろ?巻き込む訳にいかなかったから隠してた。3年前に引き取ったよ」
「おい。まさか、次期組長にしたいのって…」
「ああ、俺は、珠葵を次期組長にしたいと思っている」
その発言に、全員が驚く。
「珠葵様を次期組長に?嘘だろ」
「聖羅様だって、組長になろうとされるお方だぞ。次期組長を巡っての競われるのか」
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