第2話 次期組長宣言

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「何よそれ…3年前にここに来たですって…ふざけないで!」 「聖羅、落ち着け」 淳弥が制止するが、それを聞かず珠葵に近寄る。 「今まで、何してたか知らないけど。今更、ここに来て次期組長になるですって?私の方が、ここにいる時間も長いし、組のことを誰よりも理解してるわ!貴女みたいな人に、組長になって欲しくないわよ!」 パァン! 頬を叩く音が、部屋中に響く。 だが、叩いた相手が違った。 「え?」 「痛ってえ。俺、こういう女嫌いだわ」 「た、鷹嶺!」 珠葵を庇って、叩かれた。 「あのさ、俺はこういうのに口を出す気ないけど。あんたが組長になったとして、ちゃんと組員は付いてきてくれんの?俺が組員だったら、絶対にヤダね」 「鷹嶺…」 「珠葵」 恐ろしく低い声が耳を突き抜く。 「はい!」 「鷹嶺を手当てしてやれ」 「すみません、失礼します」 部屋を後にした。
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