第2話 次期組長宣言

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その日の夜。 絢世に呼び出された珠葵と鷹嶺。 「鷹嶺、怪我の方は、大丈夫か?」 「はい。あの、すいませんでした!」 え? 「珠葵が怪我すると思って、飛び出してしまいました」 怒られると思った。 「ふふっ、守ってくれてありがとうな」 『ありがとう』なんて、一生言われない言葉だ。 嬉しくて、なんだか、くすぐったい気分。 「いえ…」 「それから、珠葵」 「はい」 「会議で、あんなこと言ったけど…」 「お父さん、私はお父さんの…白塚組組長の娘よ。ただ、頼られるいい子も優等生も捨てた。この世界の、この組のやり方を教えてください。次期組長になるために」 やっぱり、すげえな。絵美、俺たちの娘は強えよ。 「分かった。でも、お前ら学生なんだから、高校卒業までは、ちゃんと青春謳歌しろよ?」 「はい!」 「それでだ、2人に課題を出す。高校卒業までにやればいい」 なんだろ? 2人は、頭の中で色々考えた。 「高校卒業までに、友達1人は作れ」 「えーーーーー!」 意外な課題を出されてしまった。
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