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そうだ。
颯澄は、何か思いつく。
「なあ、水無月さ。最近、テストの順位上がってるだろ?先生には、教えなくていいから、俺らには教えてくんない?」
しばらく考える。
「分かった。言ってもいいけど、本人嫌がるから言わないようにしてたんだ。そしたら、放課後、旧校舎の1階1番奥の教室で待ってて。いつも一緒にいるヤツらもいいよ」
放課後、希依たち6人は、言われた教室で待っていた。
「颯澄たち、すげぇよ。あの水無月と話すなんて」
「怖くない?」
と翠が心配そうに聞く。
「いや、むしろ、話しやすくてさ。なんか、楽しい」
「へえ」
「あ、来た」
「お待たせ」
鷹嶺の後ろに隠れている人がいる。
「ほら、大丈夫だから」
「うぅ…」
「初原さん!」
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