第3話 友達大作戦

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「そ。俺の専属の家庭教師です」 「ちょ、ちょっと!」 「初原さんに勉強教えて貰ってたんだ」 「にしても、意外。初原さんだなんて…」 あ。 羽月は、翠を見る。 「みどりん、よかったね」 「え、何が?」 「ほら、話してみたいって言ってたじゃん」 「え?」 「ええっ!」 少しだけの緊張。 「よかったじゃん。珠葵に興味があるヤツがいて。大丈夫、行ってこい」 鷹嶺は、いつも背中を押してくれる。 夜の街も、喧嘩も、たくさん私の知らないことを教えてくれる。 今回も、助けられた。 「えっと…相田さんだよね?」 「は、はい!あの、私とお友達になってください!」 握手を求められる。 「私でいいの?」 「はい!」 「よろしくお願いします」 返された握手は、握られた手は、とても温かい。 お父さん、友達できたよ。
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