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「じゃあ、帰るよ」
「すみません、いつもお世話になって…」
と慎司。
「気にしないでください。絵美の妹とその家族は、絵美にとって大事なモンだからさ」
「またなー」
そう言って、玄関を開けると。
「あ」
スーツを着た男性がインターホンを押すところだった。
「誰だ?」
「朝姫さん、覚えてますか?若葉です」
「若葉…あ!若葉さん!お久しぶりです。どうしたんですか?」
極道一家 白塚組若頭 若葉治良。
「こちらに、絵美様の妹さんが住んでいると聞いたのですが…」
「若葉さん、あんたのこと信じてはいるけど。和美に何か用か?」
未和と朝姫は、和美たちを守るように立ち塞がる。
「危害を加える気はありません。お伝えしたいことがあります」
2人は、もう一度、家に上がり治良の話を全員で聞いた。
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