〈おまけ〉パリの中心で愛を叫んだ夜の、甘〜いお仕置き

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 強引に見えてすごく優しい。その加減が絶妙で、女の子の扱いにすごく慣れている感じがする。テオはいったい何人こんなふうに抱いてきたんだろう。想像したら、嫉妬で胸がモヤモヤした。  これに比べたら、僕が名前を間違えたことなんてたいしたことじゃないじゃないか。 「……ねえ、僕のこと好き? 何番目に好き?」 「はっ? 何番目って何?」 「いままで付き合った人の中で、何番目?」  そう聞くと、テオは何だか困ったような情けないような顔をした。 「不安なの? ミカ」 「……だって僕、男だし、人間じゃないし、見た目は割と美形だけど、中身は二百歳の爺さんだし」  するとテオは、はああっと大きく息を吐き、僕の首筋に顔を埋めた。その息が熱くてくすぐったくて気持ちいい。 「それをぜんぶ差し引いても、ダントツでミカが一番。こんなに本気で好きになったのはじめて」  うっそぉ。そんなこと言っちゃうんだ。好きになったら誰にでもこんなふうに言うのかな。それとも本当に僕が一番? 「……ぼ、僕の何が、そんなに」  尋ねると、テオは顔を上げ、うーんと唸った。 「そう言われるとよくわかんないけど、ミカのやることなすこと、全部ツボ」 「……や、やることなすこと?」 「偉そうなくせに何にもできないとことか」 「それって、悪口じゃないの……!?」  拳を振り上げると、テオが手首を掴んで、そのままベッドに押しつけた。
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