〈おまけ〉パリの中心で愛を叫んだ夜の、甘〜いお仕置き

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 テオの囁きが、耳の奥に甘ったるく響く。  ああもう、どうしよう。どうしようもなくテオが好き。久しぶりにオーギュに会ってみて、ちゃんとわかった。僕が好きなのはテオだった。優しくて、面倒見がよくて、一緒にいると楽しくて、その笑顔と大きな背中にいつも全身全霊で甘えてた。 「……好き。テオの手の中で溶けてなくなっちゃいたいくらい好き」 「うっわぁ。ずいぶん歯が浮くような台詞を言うね」 「何だって言うよ。テオが好きなんだって、ちゃんとわかってもらえるなら」  テオが困ったように眉尻を下げ、僕のくちびるに軽いキスを落とした。 「俺も、大人げなく意地悪してごめんね。嫉妬で暴走した」 「うん。もう意地悪しないでね」  そう言うとテオは、にやりと口角を上げた。 「いや、今夜は……もうちょっと、するよ?」  えっ?っと思った瞬間に、身体をひっくり返された。テオが僕の腰を掴み、軽く持ち上げる。 「テ、テオ? ……な、何す……ひゃっ!」  ぬめった刺激が、下半身に走った。慌てて身体をよじり確認すると、テオが僕のあんなところに顔を埋めている。顔ということは、この感覚はたぶん――舌だ。  小さく声を漏らすと、テオが顔を離した。 「ミカ、ちゃんとわかってる? 男同士ではここを使うの」  まぁ、それは、何となく。でも――そんなところを舌で舐めるなんて! 「――テオ、でも、ちょっと、そこ、汚いし」 「全然汚くない。むしろきれい。ミカ、二百年ここ使ってないでしょ」  そう言われると、そうだった。
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