146人が本棚に入れています
本棚に追加
テオの片方の手が前側に伸び、もう一度僕のあそこを掴んだ。同時に刺激され、下半身の感覚がおかしくなる。もう、自分の身体じゃないみたい。こんなことされて、どうしようもなく気持ちよくなるなんて。
「……入るかなぁ。ミカ小さいからなぁ。でも、柔らかそうだし」
いつの間にか舌を離していたテオが、独り言のように言う。だからいま、あそこを撫でているのは、たぶん、指だ。
テオが立ち上がる。戸棚にあったオリーブオイルの瓶を取って、またベッドに戻った。その瓶を傾け、手のひらに垂らす。
「ごめん。痛かったら、言って」
次の瞬間、はっきりと輪郭のある刺激が背筋を走り抜けた。
「……やっ、あっ、……はぁん……ああっ」
堪えきれず、大きな声を上げてしまった。背中が反り返る。テオの指がゆっくりと蠢く。あの骨張った長い指が、いま自分の中にあるのだと思ったら、興奮で身体がぞくぞくした。
「ミカ、大丈夫?」
聞かれても、上手く返事ができない。んんっ、と吐息のような声が漏れ、大きく肩で息を吸った。中で指を動かしながら、テオが僕の背筋を舐めあげる。
「……ミカがいやらしくて、すごく興奮する」
興奮する、と言われて、ちょっと安心した。
女じゃないし、身体つきも幼いままだし、これまでの恋人と比べたらきっと物足りないと思う。でも、
僕に興奮して、夢中になって、他の何も目に入らなくなればいい。
「……大丈夫、気持ちいい」
ようやく言葉に出すと、さらに強い刺激が走った。思わず声を上げ、身をよじる。
最初のコメントを投稿しよう!