〈おまけ〉パリの中心で愛を叫んだ夜の、甘〜いお仕置き

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「……これで、二本」  腹の奥が熱を持ち、じんじんと疼く。しばらくのあいだその指の動きに追い立てられ、もう一度達した。  身体から熱が引かない。長いあいだ忘れていた、身を焼くような熱が心地いい。 「指、増やすよ」  焼けるような刺激が脳を貫く。きつくて苦しい。目尻に涙が滲んだ。痛みを逃そうと、浅い呼吸を繰り返す。  指を入れたまま、テオが僕のうなじにそっとくちびるを寄せた。 「……もうやめようか? やっぱりミカに意地悪できない」  ここまでしておいて、やめる方が意地悪だ。 「……やめないで。ちゃんと、最後まで……して」  中で指がぐるりと動き、思わず高く呻いた。ミカ、と熱い吐息が、耳の中に渦巻く。  やめないで。離れないで。理性を投げ出して暴走するくらい、僕を求めてほしい。 「……挿れていいの?」 「……いちいち聞かないで」  テオが指を抜き、僕の腰を片手で抱えた。硬く、熱いものが、そこに当てがわれる。 「力抜いて」  ふうっと息を吐いた瞬間、それが身体の中に押し入った。 「はあぁっ、……んんっ、……ああぁっ……」  未知の衝撃に貫かれ、全身が痺れる。はあっ、と余裕のない吐息がテオの口から漏れ、その汗の粒が僕の背中に落ちた。 「……きつい。動けない。……もう、いきそう」  テオが両腕に僕を抱え、僕のうなじに顔を埋める。 「……テオ、辛いの?」 「……ううん。幸せ」
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