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その言葉が嬉しくて、身体から力が抜ける。少し呼吸が楽になり、その硬さがさらに奥へとたどり着く。
テオが身体を軽く揺すった。その刺激が甘く、鈍く、腹の奥を貫く。押し寄せる快感に無防備に身を預け、高く鳴いた。
「かわいい、声。コウモリのときみたい」
耳元にかかるテオの甘い息に、肌がぞわぞわと粟立つ。
「ねえ、ミカ。俺のところにいてね。これからもずっと、俺のミカでいて」
はじめて手に入れた幸福に、頭の芯がぼうっとする。このままずっと夢心地のまま、この腕に抱かれていたい。
「……ねえ、テオの顔、見たい」
そう言うと、テオが僕の片脚を持ち上げ、繋がったまま僕の身体をひっくり返した。離れないように、両脚をテオの腰に絡め、両手を首の後ろに回す。
「……いいよ。これからもずっとテオのミカでいる。欲しいだけぜんぶ、テオにあげるよ」
うっわぁ、とテオが声を裏返し、慌てて口元を押さえた。
「……ミカは俺を殺そうとしてるの?」
「殺す? そんなにたくさん血、吸ってないでしょ」
言い返すと、テオの肩がぷるぷると震え出す。
「何笑ってんの! こっちは真面目に話ししてんのに! 怒るよ!」
「……お、お前はぁー! 天使みたいな顔していつも素っ裸だし、うっかり者で泣き虫で甘えん坊で、エロい上に天然かよ! どれだけ詰め込めば気が済むんだ! いい加減にしろよ!」
「何でテオが怒るの!?」
「怒ってない! 褒めてるんだ!」
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