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自転車、ツーリング用の自転車は楽だ。
両耳にイヤホンを入れて音楽を流す曲は確か、スェーデンの有名なヘヴィメタのバンドの曲だ。
コレ結構好きなのだ、だって戦争系の実話を元にしている。
流れる音楽を聴きながら登校していると後ろから警察が俺を見て大声で怒鳴る。
「こら〜!!そこの君イヤホンを外しなさい!大太刀を持ちながらする行動じゃないぞ!」
「やべっ!!!」
全速力で漕ぐ!!
そして心から謝りながら!!!
スンマセンデシタァァァーー!!!
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数分程立ち横断歩道のところで止まり後ろを振り向く。どうやら逃切れたようだ。
さっきの警察官から逃れたぁ〜!
「あれバレたら特別指導だろうなぁ〜」
頭を掻きながら自転車の上でスマホを操作を操る。イヤホンは片耳にしているから警察官から指導が来ないだろう、多分。
スマホを操作していると急に暗く成り上を視線を向けるとデカい飛龍が低く飛んでいた。
「おいおい、飼い主は何してんだが、ま俺には関係ないね」
突然だかココから学園は約3.5キロもある。
え?電車を使え?それがね、学園に行く電車は『ココ』から約8キロも離れた場所にある!
都会のくせに地下鉄しかない。バス?あるがココより遠い学生を拾うためにここ以来4キロメートルは自転車通学か自動車通学!もあるがさっきの飛龍の様に飛ぶ魔物の背に乗って行く。
だが飛ぶ魔物は調教と育成に時間を掛けており使用代金がバチクソ高い。
「はぁ〜卒業したら何をしようかねぇ、帝国に戻るか、師匠の下で師範になるか、やりたいことをやるか・・・あれぇ??なんか俺卒業しても就職先が安定してないのなんでや?」
「あっ、お兄ちゃん!」
独り言を喋っていると後ろから幼い女の子の声が聞こえ顔を向ける。
そこには赤いランドセルを背負った大きな耳を持ち長い尻尾。真っ白なワンピースを身に付けた少女がいた。ワンピースの色に合う様な灰色の髪の毛と瞳の子供が手を振って俺に近付いて来た。
自転車から降りて来ている少女に腕をあげる。
「よっ!久しぶり!愛」
「うんっ!久しぶり!!」
この子の名は伊波愛(いなみ あい)、小学生五年生だ。種族は大耳灰色大鼠半人族だ。
身長は俺の身長、179cmより半分より下の身長の大きさだ。
一様言うが、ロリコンじゃないぞ?ほっぺがぷにぷにして人懐っこい目や大きな耳と尻尾と触り心地が良さそうな頭を撫でたいなどと思うが、思うが!!こう、妹!妹を甘やかしてお兄ちゃんから離したくないとい言うかっ!なんて言えば良いんだ??
「?お兄ちゃんどうしたの?」
「え?いやいや何でもないよ〜」
ヤベェこの子、まだスキルが開花しなくて助かる。この子の種族だとあのスキルを手に入りやすいからなぁ。
「あー!お兄ちゃん!寝癖直してなーい!」
「え?!寝癖マジか!」
寝癖の所を手で直す。
フンスーと鼻息を出すときゃっきゃっと笑う。可愛いなぁぁ!!
愛と話していると信号が赤から緑に成り横断歩道を渡る。
「それでねぇ〜沙羅(さら)ちゃんが作文で金賞取ったの!」
「はー、沙羅ちゃんって猫耳族の子だよね?」
「うん!それで作文が全国大会に行くんだって〜!」
「へ〜」
一様言うが愛は小学生五年生なのだが妙に、妙に二年生なのでは?と思ってしまう。言動や動作が、可愛、幼い。
そこで二ヘラと顔を歪めると
「ロリコンね」
「ロリコンだ」
「ロリコンよ」
「警察〜!」
「ポリスメーン!」
「はぁはぁはぁ、禁断の愛!!」
「同族か?同族なのかぁぁぁ?!」
「ロリっ子と仲が良いとは裏山、けしからん!!」
On、俺の不評被害がぁぁ、てか最後の三銃士!!気持ち悪わぁぁ!!
ご近所では俺は、ロリコン高校生、ロリコン紳士、幼児守護者様(笑)などがある。
苦笑もんよ、いや生徒指導もんだわこりゃあ。思わず歩道の中心で足を止める。
「ハハッ」
「お兄ちゃん?お腹痛い?」
「いやいや痛くないさ」
愛に心配されるとは、なんたる不覚!!
と内心俺はふざけていた。愛は真剣そうだがまぁ相手は子供だ。
コレをイチャイチャしているってヤツが頭おかしいんじゃね?と思う。
キキキィィィィィ!!!
「キャアアアアァァァァ!!!」
悲鳴と共にタイヤが擦れる音がその場の時を止めた。
右を見ると約5メートル先にバスが見えた。泡を吹きながら運転をするバス運転手が此方に暴走しながら来るではないか。
ヤバい!!
思わず自転車を捨てる様にハンドルから手から離しバックを投げ捨て両手で愛を抱き抱えてその場から避難する、が運悪くバスは避難しようとした道の先にハンドルをきっていた。
「きゃっ」
駄目だ!当たる!!
運任せに前に行かずに後ろに跳ぶ。
ガン!!!
「うぐっ!!」
運が悪かったか腕と脚にぶつかり半回転し地面の衝突を背中で受け止める。
衝撃は全身に走り硬直になる。愛にも衝撃が伝わったのか「うっ」と小さいうめき声を上げた。
バスは無茶なハンドルをしたのだろう、横転をした。
「かはっ・・・・・」
「お兄ちゃん!!大丈夫っ?!」
背中を打ったせいか、呼吸が出来ない。だがそれより愛は涙目に成りながら俺から降りて身体を揺らす。安心させるために愛の頭を撫でる。
だが次第に呼吸できるようになって行く。
「すぅー、はぁー、すぅー、はぁー」
大分落ち着いたな。ムクリと起き上がると愛は
「き、救急車を呼べ!!」
「警察に連絡した!あの少年に誰か行け!!」
「バスの中にいる人を出せ!!良いから早く!」
野次馬、いや常識人は何人かは俺に近寄り10人ほどバスの窓を破っている。
「君!大丈夫!!」
「あー、背中を打っちゃいました」
「えっ?だ、大丈夫??」
まぁ数分して安静すれば打撲して壊死した所は再生をしている。
「大丈夫っす、こう見えて鬼なので」
「鬼なのか!君!」
俺の正式の種族は半鬼人族だ。鬼の血を持った人って感じだな。鬼の象徴の角も無いし。
いやあのスキルを使えば角は出てくるが。
「お、おいあれ!!」
「な、なんじゃあ、ありゃあ」
と野次馬が言うので向くとそこには二人の男性の首根っこを捕まえたバス運転手がいた。
いやアレは、バス運転手か?前より体格がデカイぞ。
バスの中では小柄だが今は2メートルもあるのだ。
この時にスキルが発動した。
「っ!!!」
寄ってきた男性を担ぎ愛を片腕で持ち上げてその場から逃げる。
そして、そこにバスが飛んで来ていた。投げてきたのだろう、思わずバス運転手を見ると事切れたかのように地面に倒れた。
「ヒィ〜、スキルが発動して助かったぁ〜」
てかこのクソスキルが発動してくれるとは思いもしなかったな。
「っ!またか!」
その場から脱兎の如く離れるとバスは爆発をした。多分だがガソリンが漏れたのだろう。
爆風は俺らを襲うが何ともない。
「い、一体何がっ?」
「消防車だ!消防車を呼べ!」
「花田酒屋さんから消火用ホースがあるぞ!」
「よし!それで延焼をしろ!!」
「水を扱うスキル持っている方いませんかー!!」
皆一丸となり消火作業、そして周りからは警察のサイレンや救急車のサイレンが鳴り響いた。
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