第一章〜日常が崩れる音〜

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 死者はゼロ。負傷者15名となった。愛と俺??愛は身体には怪我や打撲痕が無い、看護師さんがめっちゃ撫でたり飴やお菓子を上げている。いやぁ分かるよ看護師さんよ。  俺か?俺はな。 「えーっと、マジっすか」 「そうだよ、君」 「学園に黙ってくれるのは、ねぇんすか?」 「無いね!」  ぶっちゃけるとさっき、自転車を漕ぎながら両耳にイヤホンを入れて警察が止めようとしたがそのまま行った。うん合ってます合ってますよ。 「それで何で俺がバスを横転させて爆発犯になるんすか?!」 「いや君スキルを使用しただろう?」  スキルは発動はしたさ!けど、けど!!何で俺が爆発の容疑者になるんだよ!!証拠を出せ!てかこいつ悪徳警察官か?!手柄か?!手柄が欲しいのか?!ええぇ?!  イライラしながらいると悪徳警察官の肩に獣の手が乗っかる。 「おいおい、コイツを犯人にしねぇほうが良いぜ?」 「っ?!お前はっ!」 「あ、工藤大軌(くどう だいき)さん久しぶりっす」  渋い声で現れたのは警察官では知り合いの工藤大軌。警察官の中では偉い方らしい。年は35。種族は大羆人族。まぁ羆が二足歩行で顔や身体が熊の様な毛に覆われている。右頬から下に下がる様に大きな傷がある。 「ですが監視カメラにはスキルの使用が!」 「おいおい、それで判断したのか?あ?いいかこいつのスキルはな」 「っ、って、待て!他人のスキルを他者に言うな!」 「んあ?あー憲法に引っかかるか、まぁコイツのスキルは他者を操作するスキルじゃねぇし自身の感知だ、オメェあの事件で聞いて無かったか?ああ??」 「あんな事件覚えられますか?!被害者の名前や変異スキルや暴走スキル何て」  うわ、うわーー。こいつ目の前にいる被害者によく言えるな、被害者おるのに  あの事件とは『スキル変異暴走事件』と言う怪異事件だ。  これはスキルが自動発動がある者が発症した。  それで原因は分かっておりそれは魔水と呼ばれるスキルを使用する際に減る魔力を回復させる薬が原因だ。  自動発動スキルは魔力を微量にしか消費しない、それが一気に流れ込んだら?  とある場合は高熱、吐き気、関節痛、目眩、記憶消失、難聴、幻聴が起きた。今は起きていないがあの頃は本当に死にそうだった。  いやガチで。これでも低い方なんだとか。  このスキル変異暴走事件の死者も出ており、魔水を作った会社は社長や副社長が逮捕されその職員達は500万円の罰金を支払う事になった。  パチン  軽いビンタをされて俺は目の前でニコニコとした羆、大軌さんがいた。 「なぁ善夜、オメェ交通違反したろ?」 「っ、え?いやいやしてませんっすよ?な、何言ってるんすか〜!」  ヤベェなんか話が変わってた。  さっきのやつはココから走り去っている。愛はまだ看護師に愛撫でられている。 「ほう?そうかぁ?ならそのイヤホンどう説明すんだぁ?」 「えっ?!あっ、いや、そのぉ〜」  クッ!コレは下手に隠せば嫌な予感が!! 「し,してましたぁ〜」  パチン 「無言のビンタやめて?!地味に痛い!!」 「はん!カマに掛かりやがっててめぇ」 「げっ?!」  カマを掛けられた?!  その後俺はコッテリと絞り(叱られ)ました。
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