第一章〜日常が崩れる音〜

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 あー、悲惨な目にあった。  大軌の絞りは本当に悲惨である。周りを巻き込むわ、説教で拳が頭に来るわ。  なんなん?今日厄災日?警察官に注意されるわバスが突っ込んで来るわ容疑者に疑われるわ説教を食らうわ、いや半分は自業自得だな俺。  今は愛ちゃんを連れて小学校へと送る。  あの後には学園に通報は無しと成った。  そして俺は大軌が話していた事を思い出す。 「そんで、あのバスの運転手ってどうなるん?」 「あー、バス運転手は、麻薬を服用していたからなぁ〜種類によってかは刑務所送りだろ」 「でもさぁあのバス運転手、肉体膨れてたっすよ?こうなんて言うか筋肉モリモリマッチョマンになってるし、証言になるかは分からねぇすけどバスを吹っ飛ばしていたっすしかもその後は気絶して倒れましたっすよ?」 「・・・・・・ぬ、その症状は、マダクか?」 「え?マジ?」  え?マジ?と心と声が揃った。  マダク。  覚醒剤、と言うよりかは魔水に近い違法薬物だ。魔水の応用で作られた麻薬だ。  主作用は脳の活性化、スキル強化が主作用だ。副作用は精神崩壊、廃人化(イエスマン)、危機感低下、凶暴化、持命低下、鈍感化がある。てか主作用!主作用より副作用が多いってど言う事?!  ってなるだろう?だがなこのマダクの主な使用法は非合法な取引した者を処分するときだ。え?なんでこんな事を知っているかって?勘の良いやつなら居るだろう。  大軌が俺にそのマダクの作用を喋ったてか滑って喋った、酒で。  居酒屋で俺は警察官に挟まれながら参加させられ、していた。お偉いさんとかいた為俺は口は「へーそんなんですね」「それは、辛かったんじゃないんですか?」「そうなんですかー?」「へー!」「おやおや〜?酔いましたぁ??」って感じで相打ちを打っていた。  てか最後何かメスガキみたいな言い方だな俺。  そうしていたら大軌がマダクの事を滑って全員が彼の口を押さえた。そんで口止め料として500万と冤罪符が渡されたてかコレ賄賂判定喰らうぞ?と思いながら受け取った過去がある。そして何故か警察で何か居酒屋になる事になったら俺を連れて来る誰にするかに成った。後それなら女性の警察官にして欲しいなぁ〜(欲望)。 「それで、マダクは何処から手に入れたかは聞けたんすか?」 「うんにゃぁ、分からねぇからなだがなあ警察の一番上は国際指名手配犯のトップ10にいる何処かの犯罪組織が関与していると分かってんだ、そんなかで一番怪しいのはテロ組織、いや教団組織パークスだな。 うんじゃあな、面倒事起こすんじゃねぇぞ?」  と言いながらタバコを咥え火を付けて去っていく。  うん、ベアが口に咥えてタバコを吸ってる、なんと言うかサマにならん。と心を読んだのか引っ叩かれた。 「お兄ちゃん?どうしたの?」 「・・・・」 「お兄ちゃん?」 「・・・・・」  教団組織パーカス。  世界が彼らのテロにやられている。サイバー攻撃、核攻撃のコード略奪、市民虐殺etcと成っているのだ。国々が「おいおいなにしとんじゃおおんん??」と教団組織パーカスに指名手配と賞金(殺生問わず)に成り今では世間対では静まったと放送されている。  まぁ静まったというよりかは静めたに近い。  いつテロが起きるか何処で何をしているかは俺ら一般人と政治家達は分からない教団組織パーカスがするかも知れない。 「ねぇ!お兄ちゃん!!」  ペシと足の太腿を叩かれる。痛くはないだが何故か胸が痛い。  叩いたのは誰だと思い顔を向けると愛が腰に手を付けて頬を膨らませてぷんぷんに怒っている。  ああぁ〜ー!!!やめて!可愛い、もう娶っていい?いいよなぁ?! 「無視しないで!!」 「え?俺聴こえてなかったの?」 「(プクゥーー!!)」  はぁぁぁーー!!可愛い!!  思わずほっぺを突っつきそうになるが押さえる。どうやら、スレらせてしまったようだ。スレらせて理由は多分無視したせいだろうな。尻尾が大きく素早く揺れているし。  謝りながら頭を撫でる。  頬はまだ膨れているが機嫌は少し治っているから助かった。  子供に変な事を感づかれやすいからなぁ〜。 「ごめんね〜放課後にお菓子あげるよ」 「え?!ほんとう?!」  あっっっ!!幼児退行したぁぁ!!!  うんそうだよーと返事をすると大きく素早く揺れていた尻尾は緩やかに大きく揺れた。
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