とある二人の話し 【 改訂版 】

同窓会

礼
　「　　梨沙！！同窓会！行こうね？！　　　」

礼は高校時代からの親友であり、一人暮らしを満喫している私の家に頻回に遊びにやってくる。

礼
　「　　いつ来ても、綺麗にしてんねえ。　　　」

梨沙　
「　綺麗にしないと途端にお母さんが来てさあ
　　絶対嫌味満載に掃除しまくられる。笑　　」
　この家は、母の実家。つまり祖父母の家だった。
　長らく闘病を繰り返した祖父が天寿を全うした
　祖母は祖父を愛し過ぎて、この家に暮らすのを
　大層嫌がり日本を出てしまった。。
　アグレッシブな性格な祖母だ。。。
　今は親友とハワイに移住してしまったのだった。

　私がアパートから出たのをきっかけに

祖母
　「　　　傘蔵の家で暮らしなさいよ！？　　　」
　この一言がきっかけで、古都の街傘蔵に引っ越し　
　を決意。昔からこの街やこの家に遊びに来るのが
　好きだったから躊躇いなんてあるはずが無かった

母や親戚からも
　「　　住みなさい！嫌なら貸せば？　　　　　」

　皆ドライ。。気が付けば相続していた。

礼
「　うちらも28だよお？！早いよなあ。。　　　　」

梨沙
「　十年かああああ。皆変わってるかなあ？　　」

　同窓会のハガキを眺めながら沁み沁みと話す。