おやすみ

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 たった今、下りなければならない駅を通り過ぎてしまった。次の駅から先には行ったことがなかったが、電車はトンネルに入り、三十分以上経過したのを疑問に思いながらも僕は眠りについていた。  気づいたときには電車は止まり、ドアが開いていた。恐るおそる出てみると、そこは工場夜景で見たことがある景色が広がっていた。植物ひとつなく、鉄のパイプや梯子や階段だらけだ。ただ、夜景になるのはまだ先で、学校祭は続いているのだろう。
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