ばあさん

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「よし、ばあちゃんもなんかやる気出てきたあ」  ばあさんはよっこらしょっと立ち上がった。雷がまた、ゴロゴロゴロゴロと鳴った。内臓を直接たたくような音だった。  結局、耕平はばあさんと話が噛み合わないまま、ばあさんに見送られて家を出ることになった。  土砂降りの中、滑るようにアパートから離れた。
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