プロローグ

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おじいちゃん、おじいちゃん。 僕は今日もおじいちゃんの家に来た。でも家の中はシーンと静まり返っているばかりで、おばあちゃんの声も、大好きなおじいちゃんの声も聞こえない…。 そして、静かだった僕の心臓の鼓動が早くなっていくのを感じる。そう、僕は心の奥で底に落ちていくような、どこかそこの見えない穴に落とされたような、そんな嫌な予感がし始めていた。 嫌だ、いやだ…。おじいちゃん、おばあちゃん、なんで声が聞こえないの。 …どうして……。どうして。 そう僕は心の中で呟いていた。 いつもおじいちゃんとおばあちゃんがいる居間には姿がなかった。 僕の鼓動はもっと早くなった。
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