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自宅に戻りシャワーを済ませてから暁美に電話をした。
暁美は驚きと嬉しさとで泣きながら応援してくれたんだ。
ベットに仰向けになり薄暗い天井を眺めていた。
今夜の出来事をゆっくり回想した。
智彦さんとの事は正直期待していたし、お付き合いできればと、心のどこかでドキドキしていた。
まさか、今夜智彦さんから告白されるだなんて想像すらしていなかった。
……、嬉しくて、嬉しくて仕方ない。
……、未だに心臓がバクバクしてる。
……、私の過去も承知の上での智彦さんの気持ちが信じられないくらい嬉しかった。
……、が、智彦さんの両親は喜んでくれる気はしなかった。ハードルが余りにも高すぎる。40手前の身寄りのない、ただのおばさんが次期社長ともなる人とお付き合いなど許す訳などないと深い溜息を吐いた。
‥‥、物語の様なお話しなんだろうか?‥‥、ガラスの靴を履かない限り王様とは二度と会えない。そんな気さえしてくる。
‥‥、物語通りにガラスの靴など履ける訳などなく、ガラスの靴の代わりとなる何かを私は何も持ち合わせてはいない。
‥‥、でも、今夜の出来事を夢で終わらせたくなどない。
‥‥、智彦さんは私を守りたいと言ってくれた。
‥‥、この恋はハッピーエンドなのか‥‥。
何度も寝返りを打ちながら、長い夜を過ごしていた。
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