あとがき

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あとがき

 あとがき  やっと完結しました。  随分と長いことかかりました。おまたせしまくりですみません。  エブリスタ様で賞を頂いてしまったんですが、元々この作品はカクヨムの立ち上げ時の、第一回めのコンテストにSF作品として投稿したものでした。2016年でしたっけか。  作品の構想自体は、それよりももっと昔、インターネット上で読める小説「オンノベ」が流行っていた頃から考えていたものです。  とあるコミュニティにて原型ネタを少し出して、そしてその後で自分が運営していた個人サイトにて企画として「旅人物語」というものを起ち上げて……続かず消えたものでした。  自分のサイトも閉鎖をし、発表する機会もなくなりつつあった頃にコンテストの記事を見て一念発起、アルバイトで日8時間肉体労働(笑)しながら数ヶ月で規定の10万字(12か13話くらいまで)を執筆。本読みの知人の間では評価が高かったのですが、コンテストでは特に注目もされず、そのままフェード・アウト。  私自身もバイトの身から正社員登用で真の社畜になってしまったため、創作に割り振れる余力もなく、でもせっかくここまで書いたんだし……と、数年間いじりいじりしていた時にふとみかけたのが、こちらのエブリスタ様開催の旅がテーマのコンテストでした。  軽い気持ちでエントリーして、そのままやっぱり忙しさにかまけて忘れかけていた頃、受賞の通知を頂いてひっくり返りました。ひょええ。  過分にも素敵な賞評価コメントまでいただき、またその頃SNSでも取り上げていただく機会もありで、遅れてやってきたブーム(局地的)に小躍りしつつ、こいつはやはりちゃんと完結させねばなるまいて……! と決意。  しかし、他事をしたり資料を読み直して再構築したりをしていたらあっという間にまた数年。びっくりですわ。そして反省。  書き出した頃に思い描いていた通りではありませんでしたが、そこに近い地点に、そしてそれ以上に満足の行くエンディングまで到達することができました。それもこれも、ここまで応援牽引して尻をひっぱたいてくださった読者の方々のおかげです。評価、星、感想、レビューもありがとうございました。  それと、もうひとつ。名前を考えるのが苦手な私の相談に、「伝承蒐集家(フォルクロールレイカー)」という言葉を考えてくださった作楽シン様、その節は本当にありがとうございました。  この言葉がなかったら、あすうたはただ観光するだけのおっさん二人旅になってたかもしれません。  この話はここで終わりではありますが、主人公ジウの物語は、やっとここからスタートするわけでして。  きっとこれからもお人好しと引っ込み思案の間で揺れ動きながら、何故か差し伸べられる人々からの支援やっと喝入れの後押しなどを受けながら、各地に眠る古唄を探し、そしてまたニューランやジョシュ、そして村の人々と再開をするその日まで旅を続けるのでしょう。  全部集めたら何か起こるわけではないですが、(それはそれでとても面白そうなのですが違う話になっちゃう(笑))、今現在を生きる私達が音楽を聴いて日々の励みにしたりしているのと同様に、古唄があの世界で生き続ける人々の未来を灯す小さな光でありますように。  最後に。  ★評価してくださった皆様への御礼として、少しだけ設定らしきものを置いておきますね。毎日とは行きませんが、思い出したら書き足すという具合なのでこちらも気長にお待ちいただければ……と……(汗)  とはいえ、この手のネタは蛇足かもしれませんので、用法用量には気をつけて目を通してください。ファンタジーではなくあくまでもSFだよ、という根拠も一応残しつつ……。  と、長くなりましたが、ここまで目を通してくださいましてありがとうございました。  それでは、またどこかで、別の作品でお会いできたらと思います。 2023年6月1日 不知火昴斗
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