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リョウとはつきあいも3年になる。
私が高校に入ったばかりの時、学校内でリョウにナンパされた。
“きみ、いいね。俺とつきあおう”
1年生にとっては、高校3年生はとても大人に見えて、私はふたつ返事で了承した。
私に対してインスピレーションが働いた。
彼はそう話してくれた。
そんな訳の解らないような言葉も、私には理解できた。
私もリョウに対してインスピを受けたからだ。
透き通るようなセピア色の瞳で、彼は私を描く。
いやらしさなんて微塵もない。
彼は芸術家だ。
将来は絵描きになりたいと歌うように言う。
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