15人が本棚に入れています
本棚に追加
「紹介するね。ユメカだよ。シュンに、エミリ」
どうやら男の子がシュンで、女の子がエミリという名前のようだった。あたしを見て、近くに歩いてくる。どちらもパジャマに見える服を着ていて、多分歳も離れていないように見えた。
「私はエミリだよ。よろしくね、ユメカちゃん」
「オレはシュン。別に、怖くねぇから! デカくて目つき悪いだけだから! 仲良くしてくれよな!」
「うん、よろしくね。ふたりとも」
なんだか嬉しくて、あたしは久しぶりに笑った。
「「「仲良くしようね」」」
ふたりも穏やかな顔で笑ってくれて、アース王子も笑顔になった。
そう言って差し出してきたてを、あたしはそっと握りしめた。
なんとなく、ふたりとはきっと仲良くできそうな予感がした。
最初のコメントを投稿しよう!