1話 集合

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 ここには、あたしの秘密を知る人はいない。  だから、きっと大丈夫、昔みたいに振る舞えばいい。何も、誰も、あのことを知らなかった時みたいに。大丈夫。怖くない。  そんなことを考えていると。 「これから、みんなにはこの世界を救ってもらうからね」  アース王子が突然そう言った。 「オレで、いいのか?」 「私も、不安」 「あたしも」 「大丈夫。きっと適性があるからこの世界に呼ばれたんだよ。鏡が、光らなかったかい?」 「うん、光ったけど。私だけじゃなく、ユメカやシュンも、そうなの?」  エミリが驚いたように言った。 「もちろん。3人とぼく、合わせて4人で世界を救うんだよ」  アース王子は深くうなづきながらそう言った。 「「「ええええええ!?」」」  当然、他の3人は一斉に叫んだ。アース王子もなの!?  そして、選ばれし子どもであるあたしたち4人は、とある異世界の国にそろったのだった。
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