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ここには、あたしの秘密を知る人はいない。
だから、きっと大丈夫、昔みたいに振る舞えばいい。何も、誰も、あのことを知らなかった時みたいに。大丈夫。怖くない。
そんなことを考えていると。
「これから、みんなにはこの世界を救ってもらうからね」
アース王子が突然そう言った。
「オレで、いいのか?」
「私も、不安」
「あたしも」
「大丈夫。きっと適性があるからこの世界に呼ばれたんだよ。鏡が、光らなかったかい?」
「うん、光ったけど。私だけじゃなく、ユメカやシュンも、そうなの?」
エミリが驚いたように言った。
「もちろん。3人とぼく、合わせて4人で世界を救うんだよ」
アース王子は深くうなづきながらそう言った。
「「「ええええええ!?」」」
当然、他の3人は一斉に叫んだ。アース王子もなの!?
そして、選ばれし子どもであるあたしたち4人は、とある異世界の国にそろったのだった。
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