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2話 ひとつめのヒミツ
その日。あたしはお城にお泊まりすることになった。お城のご飯は豪華で、食べる場所も広くて、あっけに取られた。
すごくおいしいご飯にあたしは夢中になり、ジュースもつい、沢山飲んでしまった。
しまった。大失敗じゃ、これじゃ困る。眠れない。何度もトイレに行っては与えられた部屋に戻るあたし。すると、ソワソワしているあたしと廊下にいたアース王子の目があった。
どうしよう。こんな立派なベッドを汚してしまったら。一生お城でタダ働きしないといけないのかもしれない。そんなのイヤだ!!
「ユメカ、どうかしたの?」
アース王子が心配そうに私に尋ねた。
そして、目を見開いて言った。
「あっ! もしかして、ユメカもおねしょするの?」
「も?」
嬉しそうなアース王子の言葉にあたしは首をかしげた。え? なんで、も??
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