2、あれから二十年後・・・

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2、あれから二十年後・・・

あれから二十年が経ち僕は、当時小学3年生だったけどももう三十歳になろうという年頃。 なぜかあの場所が気になり、丁度仕事も休みで、何もすることがなかった僕は、あの子に会った図書館に行くことにした。 身支度準備をして、部屋の鍵を閉めて家を出た。 電車に乗って揺られる事三十分やっと地元の図書館に着いて一安心した。 僕は、二十歳の時家を勝手に出てそれに好きな人と出会って同棲しているから親には言えない。 それに生まれた地元には帰れないし帰る気はない。 勝手に出て行った自分が今になって情けないって感じがしてきた。 けども帰らない。 本を読んでさっさと地元を去ろうと思った。 図書館で本を探していると後ろから気配を感じて、後ろを見ると美人っぽいけど前髪で目が見えない人が突っ立っていたので、話しかけてみるとどこか懐かしい声だった。 あっという間に図書館に着いて小声で話していたが、もしかすると思い、名前を聞いたら聞き覚えのある名前そして小学校も聞くと同じ小学校名なのでみーちゃん?ゆみちゃん?と二人とも驚いて図書館で大きな声を出してしまった。 周りを見るとじっと僕たちを見ていたので慌てて無言で頭を下げた。 でも、その子が自分の事を知らなかったのはこの格好だと思う。 やはりみーちゃんは、数年の間に変わってしまった自分を二度見していた。 それもそうだ当時は、この2人は仲良しの友達で少女だった。 今日は、帰る予定だったけどもそのみーちゃんがうちにおいでと言われたので自分の生まれた自宅から結構離れていたので、泊まる事にした。 寝る場所は、みーちゃんの部屋にし、夕食も食べてからお風呂をみーちゃんと一緒に入ったのだが、全身をじっと見ていた。 どうしたの?と聞くと体つきが変わってしまったゆみちゃんが不思議だとみーちゃんが言っていた。 免許証を見ると名前が佐藤祐実から佐藤勇気に変わっていた。 本人に聞くと何言われるか分からないから親には、伝えていないって言っていた。
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